こんにちは。フォーチュン・カウンセラーのレイリィアスです。
今回は神奈川県伊勢原市の大山にある「大山阿夫利神社(おおやまあふりじんじゃ)」です。
大山山頂に上社(本社)、中腹に下社、麓に社務局を置く山岳信仰の神社です。
大山は雨を降らすことが多いとされたことから、「あめふり(あふり)山」とも呼ばれ、旧称を「阿夫利山・雨降山」とも称した有名な霊山で、古くから多くの修験道が大山を訪れ修行を行ったといわれています。
大山阿夫利神社は本社に「大山祇大神(オオヤマツミ)」、摂社の奥社に「大雷神(オオイカツチ)」、前社に「高龗神(タカオカミ)」が祀られています。江戸初期は水神・農業神として、その後は病気平癒・商売繁盛の神として信仰されていました。
大山阿夫利神社の下社までは大山ケーブルカーで行くこともできますが、徒歩での登山道は男坂と女坂と呼ばれる2つのルートがあります。どちらとも大山阿夫利神社にて合流できるようになっているので大丈夫です。
女坂の道中には大山の「七不思議スポット」と呼ばれる名所が点在しますので、初心者の方にはこちらをおすすめします。
大山七不思議スポットの一つである「子育て地蔵」。
お地蔵さまは、仏様の代わりに人々を苦しみから救い、正しき道へと誘う存在なのですが、この「子育て地蔵」も、最初は普通のお地蔵さまとして安置されていたのが、いつの間にか子供のような顔へと変化したと伝えられているそうです。
そのため、このお地蔵さまに祈りを捧げると、子供がすくすくと丈夫に育つといわれているそうです。確かに見てみるとそんな感じに見えますね。
石の表面を削り彫られた「爪切り地蔵」。
「弘法大師(空海)」が自身の爪を使い、たったの一夜で彫り上げたといわれていますが、この伝説は「何事も一心に集中すれば実現できる」との教えを表しているそうです。
大山ケーブルカーの大山寺駅から徒3分、女坂の七不思議スポットを通って進んでいくと、「大山寺(おおやまでら)」と呼ばれる観光スポットに行くことができます。
大山寺は真言宗大覚寺派の寺院で、山号は「雨降山(あぶりさん)」。本尊は不動明王で、奈良東大寺の別当良弁僧正が父母の孝養のために755年に創建したといわれています。
大衆からも大山不動参りとして数多の崇敬を集めており、昔から「大山のお不動さん」と呼ばれ親しまれています。
厄除けの「かわらけ投げ」。
こちらは土器を投げることで厄除けになるといわれていて、崖下の福輪を土器が通ると幸せになれるとのことです。とはいえ福輪を通すのは、なかなかいつも難しいです。
大山阿夫利神社は今から約2,200年前の崇神天皇の代の創建という歴史のある神社です。
昔から国を守る山・神の山として崇められていて、水の神・山の神として信仰があります。
このことから産業・酒造・海運などの仕事運をアップさせるといわれています。また、水に関する悩みや、厄除けをしたい人などにぴったりのパワースポットとしてとても人気があります。心願成就、商売繁盛、社運隆盛などのご利益があります。
下社は、標高696mの場所にあり、ここから見渡す景色は絶景のひとつです。
また、日本で有数の古社であることや相模湾の景色を一望できることから、初詣には数多くの参拝者が訪れるそうです。
伊勢原市や相模湾を一望できるこの風景は、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン2つ星を獲得しているそうです。
大山阿夫利神社の名水と呼ばれている「大山名水」は阿夫利神社下社拝殿より湧き出ています。龍の口から汲む神水はパワースポットの湧水として有名です。
神社に来たらマストでいただきましょう。
大山阿夫利神社本社は標高1252mの大山の山頂にあり、下社から約1時間半〜2時間ほど登山することでたどり着くことができます。眺望は神奈川の景勝50選のひとつなので、お天気の良い日に登ると素晴らしい風景を見ることができます。
歩いてしか行けないために、なかなか大変な道のりではあるのですが、また登りたいと思わせてくれる不思議な魅力があります。
山岳信仰の中心地として親しまれてきた大山と大山阿夫利神社ですが、その歴史を深く感じることのできるパワースポットでした。小さなお子さんからシニアまで、様々な年代の方たちが登山を楽しんでいます。春や夏、そして秋など四季折々の季節に訪れてみてはいかがでしょうか。登るのは大変なのですが、何回も訪れたいと思わせてくれる不思議な魅力があります。
ありがとうございます。
次回は「姫路城」です。
お楽しみに。
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原稿提供元 アカデメイア