こんにちは。フォーチュン・カウンセラーのレイリィアスです。
今回は京都の下鴨神社の摂社の一つである「河合神社(かわいじんじゃ)」です。
河合神社は「糺の森(ただすのもり)」の南西にあり、古くから下鴨神社の本宮に次ぐ第一摂社として、幾度も歴史に登場する有名な神社です。
賀茂川と高野川が合流する只洲河原(ただすがわら)に祀られたことから河合神社(河が合う地の神社)と呼ばれていますが、正式名は「鴨川合坐小社宅神社(かものかわあいにいますおこそべじんじゃ)」です。「河合社(ただすのやしろ)」、「只洲社(ただすのやしろ)」という呼称が旧来のものだそうです。
三大随筆の一人、『方丈記』で知られる鴨長明(かものちょうめい)は、下鴨神社の禰宜(ねぎ)の息子でした。ですが、次男だったことで、継ぐことができませんでした。このことから、強い厭世感を抱くようになり、方丈記を書くようになったと言われているのだとか。そのため河合神社境内には、鴨長明が晩年を過ごしたと伝わる日野山にあったという「方丈の庵」が復元されています。
河合神社のご祭神は日本の女性の鑑(カガミ)として親しまれている玉依姫命(たまよりひめ)です。そのためここは女性守護として信仰を集めるお社になっています。
美麗の神として名高い玉依姫命は初代・神武天皇の御母堂ともされています。
玉依姫命は安産・厄除けや育児・縁結びなど、女性ならではのお願い事にご利益があります。
また、女性を護る神様として知られるだけでなく、玉の様に美しかったという伝説から美麗の神としても信仰されており「美容の神様」とされているのです。
そのために、参拝すると美しくなれるというご利益にちなんで女性に大人気のスポットとなっています。
河合神社に来たらぜひやっておきたいのが、この顔が描かれた手鏡のような「鏡絵馬」と呼ばれる絵馬です。ユニークですね。河合神社では美麗の祈願絵馬として授与を行っていて、拝受できる時間は9:00〜16:00で初穂料は800円です。「鏡絵馬」と一緒に授与される「御供米(おくま)」は、神前に供えられた米で、いつものご飯と一緒に炊き上げることで厄除けにもなるとのことです。
こちらの鏡絵馬に理想の姿を思い描きつつ自分の化粧用品でメイクをして、裏に願い事を書いて奉納すると内面も外面も美しくなれると言われています。素敵ですね。あまりない珍しい絵馬なので、ぜひ奉納していきましょう。もしメイク道具がなくても、神社で用意されているクレヨン・色鉛筆でも大丈夫です。ちなみに絵馬にお化粧をする「お化粧室」も用意されている徹底ぶり。美しくなりたいと願うのはいつの時代でも女性の永遠の夢なのです。あ、もちろん今は男性も含めて全人類の夢ですね。
また、河合神社では、下鴨神社のカリンの庭で収穫したカリンと御神水が入った美人水をいただくことができます。
南口鳥居から本殿へ続く表参道添いの「糺の森」は、1983年に国の史跡に指定されました。太古の昔から縄文時代の植物の生態がそのまま残っているとされていて、大切に保存されています。12万4000平方メートルもの広さを持つ原生林には樹齢600年を超えた巨木が、今でも年輪を重ね続けていて、地元の方々の憩いのスポットにもなっています。
森の中は4つの川が流れているので、マイナスイオンをたっぷりと感じながら参拝ができます。
参道にある「休憩処 さるや」は2011年の葵祭の日にオープンした小さな茶店です。
140年間途絶えていた葵祭の名物「申餅(さるもち)」を復活させた店として有名です。
こちらの申餅ですが、あずきのゆで汁でついた「はねず色(夜明けの空の色で吉兆とされる)」のお餅です。まめ豆茶・申餅セットは税込み600円です。かわいいサイズですね。
ほんのりとやさしい甘さで、食べるとご利益を呼ぶだけでなく幸せがあふれてくるそうです。ぜひ参拝の後に。
御朱印はこちら。
下鴨神社(賀茂御祖神社)の境内全域は世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産になっているそうです。
河合神社、そして下鴨神社はご利益もたくさんあり、素晴らしいパワースポットでした。
ありがとうございます。
次回は「上賀茂神社」です。
お楽しみに。
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原稿提供元 アカデメイア