こんにちは。フォーチュン・カウンセラーのレイリィアスです。
今回は天空に鎮座する、箱根信仰のはじまりの場所、箱根元宮(はこねもとつみや)です。
桜の時期の箱根のドライブはとても楽しい。桜のトンネルが最高です。
箱根といえば、箱根神社。芦ノ湖のほとりに鎮座する、開運と祈りの聖地です。箱根神社の御祭神は、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)の三柱で、あわせて箱根大神(はこねのおおかみ)として祀られています。
箱根神社の御朱印は、箱根の旅で出会った静かな祈りの証。
ページを開くたびに、杉並木の空気、芦ノ湖の光、朱色の社の美しさを思い出させてくれる一枚です。
箱根駒ヶ岳ロープウェーに乘って標高1,356メートルの神山(かみやま)の山頂へと向かいます。ロープウェーを降りると、そこには遮るものが何もない、どこまでも広がる青空と草原が迎えてくれ、芦ノ湖がきれいに望めます。
箱根元宮が鎮座する駒ヶ岳は、古くから神山を御神体とする山岳信仰の地とされてきました。ここは、箱根神社の奥宮(おくみや)にあたる聖域です。鎌倉時代の古文書『筥根山縁起并序(はこねやま えんぎ ならびに じょ)』にも記されている通り、古くから神仏が宿る霊山として、多くの人々が祈りを捧げてきた山岳信仰の原点です。
境内には、神様が白馬に乗って降臨されたと伝わる馬降石(ばこうせき)という巨石もあります。そのどっしりとした大地のエネルギーに触れると、ざわついていた心がすーっと落ち着き、不思議な安心感に包まれます。
雲が近く、風の音が澄み、足元には芦ノ湖と箱根の山々が広がります。まるで人の世界から少し離れ、神様の気配に触れるような場所です。
現在の社殿は、箱根神社の奥宮として1964年(昭和39年)に建てられたものです。
箱根神社の由緒によると、箱根信仰のはじまりは、聖占仙人が駒ヶ岳に神仙宮を開き、主峰の神山を神体山として祀ったことに由来すると伝えられています。その後、757年(天平宝字元年)に万巻上人が現在の箱根神社の地に社殿を建立したとされています。
つまり箱根元宮は、ただの山頂の神社ではなく、箱根信仰の原点に触れるような場所なのです。
箱根神社や九頭龍神社を参拝した後に訪れると、箱根という土地が持つ「山・湖・龍神・祈り」の流れをより深く感じられるかもしれません。
芦ノ湖のほとり、箱根の山々に抱かれるように広がる恩賜箱根公園(おんしはこねこうえん)。
ここは、かつて皇族の避暑や外国からの賓客を迎えるために造られた箱根離宮の跡地に整備された県立公園です。現在は、芦ノ湖と富士山、箱根外輪山を一望できる景勝地として親しまれています。
箱根神社や芦ノ湖の観光とあわせて立ち寄りやすい場所にありながら、公園内に入ると、どこか時間がゆっくり流れているような落ち着いた空気があります。
整えられた庭園、湖から吹く風、木々の静けさ。
華やかな観光地の中にありながら、心を静かに休ませてくれるような場所です。
箱根・強羅の中心に広がる箱根強羅公園。
ここは、1914年(大正3年)に開園した、日本初のフランス式整型庭園とされる公園です。フランス式整型庭園は、本来は平坦な敷地に左右対称に、幾何学的に池や花壇を配置するのが特徴ですが、強羅公園は箱根らしい傾斜地につくられている点も大きな魅力です。
園内に入ると、まず印象的なのは空へ向かって水を吹き上げる噴水です。
そのまわりを季節の花々が彩り、箱根の山々と広い空が背景に重なります。神社仏閣のような厳かな空気とはまた違い、強羅公園には「花と水と光に心をほどく」ような、やわらかな癒やしがあります。
また、箱根の宮城野エリアを流れる早川沿いには、春になると美しい桜並木が広がる宮城野早川堤(みやぎの はやかわづつみ)という桜のスポットがあります。
箱根といえば、箱根神社や芦ノ湖、温泉の印象が強い場所ですが、春の宮城野早川堤は、また少し違った優しい表情を見せてくれます。早川沿いの堤、約600mにわたり、約120本のソメイヨシノが続く桜の名所になっています。
宮城野早川堤の魅力は、桜だけではありません。早川の水音、川辺の風、山に囲まれた箱根らしい景色が重なり、自然の中を歩いているだけで、心が少しずつ整っていくような感覚があります。
昼間の宮城野早川堤は、明るく穏やかな春の散歩道です。そして夜には、ライトアップされた桜を楽しめる時期もあります。昼の桜が「春の優しさ」なら、夜の桜は「夢の中の箱根」でしょうか。灯りに照らされた花びらと、暗がりに響く川のせせらぎが重なり、幻想的な時間を過ごせます。
箱根は、訪れる場所ごとに違った表情を見せてくれる、とても奥深い場所です。
芦ノ湖のほとりに鎮座する箱根神社では、森の静けさと神聖な空気に包まれ、心がすっと整っていくような時間を過ごしました。
湖に立つ朱色の鳥居は美しく、箱根という土地が古くから大切にしてきた祈りの気配を感じさせてくれます。
駒ヶ岳山頂の箱根元宮では、空に近い場所から箱根の山々と湖を見渡し、日常から少し離れて、自分の心を見つめ直すような感覚がありました。
風の音、広い空、山頂に佇む社。そこには、静かで力強い祈りの世界が広がっています。
一方で、宮城野早川堤では川のせせらぎと桜に癒やされ、恩賜箱根公園では芦ノ湖と富士山を望む美しい景色に心が広がりました。
強羅公園では、花と噴水に包まれ、旅の中にやわらかな彩りを添えてくれました。
箱根の魅力は、ただ観光名所が多いことだけではありません。
神社の祈り、湖の静けさ、山の風、花の美しさ、温泉のぬくもり。
そのすべてが重なって、訪れる人の心を少しずつほどいてくれるところにあります。
箱根は、何度訪れても新しい発見がある場所です。
春の桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の澄んだ空気。
心を整え、明日へ向かう力をそっと授けてくれる場所です。
またいつか、季節を変えて訪れたい、祈りと癒やしの旅路でした。
ありがとうございました。
次回は、京都屈指の古社 、松尾大社 をご紹介します。
どうぞお楽しみに。
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原稿提供元 アカデメイア