こんにちは。フォーチュン・カウンセラーのレイリィアスです。
今回は長野県松本市にある「上高地1」です。
ずっと行ってみたかった、秋色に染まりゆく上高地を訪れた時のレポートです。
ひんやりと澄んだ空気と梓川(あずさがわ)の透明な流れ、そして山々を彩りはじめた紅葉。
目の前に広がる景色はどこを切り取っても美しく、歩くたびに心が静かに整っていくような時間でした。
上高地は通年マイカー規制されているため、駐車場で車を降ります。身支度を整えてバス乗り場へ向かうと、「これから特別な場所へ入っていくんだな」という気持ちが少しずつ高まってきます。
バスに揺られながら窓の外を見ていると、車窓から山の緑が深くなっていくのがわかります。この移動時間も旅の助走みたいで、わくわくして好きでした。
やがて到着するのが、大正池です。
大正池は1915年の焼岳(やけだけ)噴火で噴出した溶岩や泥流が梓川をせき止めて生まれた池です。上高地を代表する景勝地で、穏やかな水面に山々が映る「水鏡」の風景で知られています。
早朝ということもあり、枯れ木と澄んだ水、そしてその向こうに連なる山並みが、まるで時間まで止めてしまったかのようでした。
自然の大きな力が生み出した場所だからこその神秘さがあります。
思わず深呼吸して、しばらく何も言わずに眺めていたくなる景色でした。
そこから遊歩道を歩き始めると、上高地の魅力は名所だけではないとわかってきます。木道が続く林間ルート、梓川沿いの開けた道、湿原のような静かな水辺。歩きやすく気持ちのいい散策コースが続いています。
開けた景色を楽しめる場所もあれば、森の中をゆっくり進んでいく道もあって、歩くたびに表情が変わっていくのが上高地らしい魅力だと思いました。
観光地を巡っているというよりも、大きな自然の中にそっと入らせてもらっているような感覚です。
遊歩道を歩いていて見かけたのがクマ避けのベルでした。ときおり「〇月〇日クマ目撃情報」の看板も見かけます。
森の静けさの中で、ときどき森に響くように鳴るベルの音。歩いているうちに「人が通りますよ」という優しい合図のようにも思えてきます。
上高地は人の観光地であると同時に、野生動物たちの暮らしの場でもあるんですよね。
こういうところも含めて、自然の中へおじゃましているのだなあと感じました。上高地では自然保護のため「採らない、与えない、捨てない、持ち込まない、踏み込まない」といったルールが案内されています。
そして、上高地を歩いていて何度も目を奪われたのが、川の美しさです。
梓川の水は驚くほど澄んでいて、光を受けるたびにきらきらと表情を変えていました。
青とも緑とも言い切れない、透き通った色合いが本当にきれいで、川の流れを見ているだけで時間を忘れてしまいそうになります。
水の流れる音もまた、とても心地よいものでした。
勢いよく響く場所もあれば、静かにさらさらと流れていく場所もあって、その音に耳をすませていると、自分の呼吸までゆっくり整っていくようでした。
こちらは梓川のほとりにあるウェストン碑です。
上高地の美しい風景が今のように広く知られるようになった背景には、一人の外国人の存在がありました。それがウォルター・ウェストンです。
ウェストンは英国人宣教師でありながら優れた登山家でもあり、明治時代に上高地を訪れ、北アルプスの山々に挑みました。ウェストンは、山を信仰や生活の場としてだけでなく、楽しみとして登る文化を日本に広めた人物として評価されています。
上高地を訪れるなら、ぜひこのウェストン碑にもぜひ足を止めてみてみてくださいね。
そこには、山を愛し、この風景の価値を世界に伝えた人の足跡が、今も静かに残されています。上高地では日本人以上に外国の方々がたくさん訪れていました。これも、ウェストンさんのように日本の上高地の素晴らしさを発信している方たちのおかげなのでしょうね。
そして、やっぱり外せないのが河童橋(かっぱばし)です。
上高地のシンボルともいえるこの橋は、橋の上から穂高連峰、岳沢(だけさわ)、梓川、そして振り返れば焼岳(やけだけ)まで望める絶好のビューポイントです。食事処やお土産店などもあるので、休憩にも良い場所です。
上高地を象徴する木のつり橋の河童橋。
紅葉の時期には周辺が「上高地銀座」と呼ばれるほどにぎわいますが、早朝は比較的静かなので、訪れるなら早い時間がおすすめです。
揺れるつり橋というところが、なんといっても特別感のポイントが高いです。
いい眺めです。
上高地を歩いていると、山や川の美しさに目を奪われることが多いのですが、時折、思いがけず野生の動物に出会うことがあります。
森の道を歩いていると、何か気配を感じ、よく見ると、そこにいたのは数匹のサルたち。上高地の自然の中で暮らすニホンザルです。
最初は「こんなところで会えるんだ」と少し驚きましたが、こちらを特別気にするでもなく、サルたちはサルたちの時間を静かに過ごしていました。
木の上にいるもの、地面で何かを探しているもの、親子らしき姿で寄り添っているもの。
その姿は動物園で見るサルとは全く違っていて、あくまでこの森の中で、自然の一部として生きている存在なのだと感じました。上高地のニホンザルは、極寒の地に通年で暮らし、高山にも登り、人から食べ物をもらわずに独自の生態系を保っていることが環境省の現地発信でも紹介されています。
私たち人のほうがビジターになりますね。サルたちに心の中でごあいさつして散策していきます。だけど、どうかクマには出会いませんように…(切実な祈り)。
また、上高地には、河童橋周辺の便利なホテルから、自然の中で静かに過ごせるロッジまで、さまざまな宿泊施設があり、とても魅力的です。キャンプなどをしている方々もたくさんいました。
短いルートなら日帰りで散策できますが、宿泊してじっくりと上高地を楽しむのも良いですね。特に夜などは星もきれいに見えることでしょう。
もう少し時間に余裕をもたせて、次回はのんびりと上高地で宿泊してみたいなと思いました。本当に癒される空気感が素晴らしい場所です。ありがとうございます。
続きは次回、旅の後半「上高地2」をお届けします。どうぞお楽しみに。
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原稿提供元 アカデメイア