こんにちは。フォーチュン・カウンセラーのレイリィアスです。
今回は岩手県一関市にある「厳美渓(げんびけい)」です。
岩手県観光の南の玄関口である一関市は一関藩三万石の城下町であり、市内には歴史あるスポットが点在し、雄大な自然にも恵まれた風光明媚な土地です。
岩手、宮城、秋田の3県にまたがる名峰・栗駒山を水源とするこの厳美渓は、国の名勝及び天然記念物に指定されていて、大小さまざまな奇岩や怪岩とエメラルドグリーンの水流とのコントラストが素晴らしいことで有名です。
厳美渓は一関市内を流れる磐井川の浸食によって形成された約2キロの渓谷です。
荒々しくも美しい渓谷を生み出したのは、約900万年前に発生した栗駒山の火山活動です。噴火によってこの地に積み重なった岩石が市内を流れる磐井川の急流に削られ、今の厳美渓を形成したといわれています。
渓谷沿いには周遊コースの散策路が設けられており、往復45分ほどで巡ることができます。渓谷の水の多い時には、さらに迫力のある景色を見ることもできます。
厳美渓周辺は自然に囲まれているので、今回の緑あふれる夏も良いですし、桜が咲き誇る春や彩美しい紅葉の時期、そして雪景色が広がる冬と、それぞれ美しい季節の息吹を感じることができるので、いつ訪れても素晴らしい場所です。
ここ厳美渓の名物でぜひ食べてもらいたいのが、渓谷沿いに建つ茶屋「郭公屋(かっこうや)」の「郭公だんご」、別名「空飛ぶだんご」です。なぜだんごが空を飛ぶかというと…渓谷にかかるロープでだんごを運ぶというユニークな提供方法からなのです。
まずは渓谷の中心に位置する「天工橋(てんぐばし)」のたもとにある東屋へ行き、東屋のそばに設置されたカゴにだんごの料金を入れて木板を叩くと、カゴはみるみるうちに対岸の茶屋へと向かいます。この木板の音を合図に、茶屋の店員さんが人力で引っ張っていきます。とてもアナログな方法は昭和時代からずっと変わらず。
しばらくするとだんごとお茶、おつりの入ったカゴが降りてくる仕組みです。渓谷を勢いよく上り下りするカゴの姿はまさに空飛ぶだんごそのものです。カゴの中のお茶もこぼれず手元に届くというのは長年の経験によるものといいますから、まさに職人技ですね。また、この地には昔は鳥のカッコウの鳴きまねをするのが上手なおじいさんがいたそうです。
箱の中には、みたらしとごま、あんこの3種類のだんごが入っています。写真はお土産用としてお店で購入したものです。
この郭公だんごの一番の特徴は、表面が真っ平らということです。棒状に伸ばしただんごを糸や包丁で切ることから「糸切りだんご」と呼ばれていて、一関ではだんごといえば古くからこの形がおなじみなのです。スーパーなどでもこの形で売られています。
そんな伝統のだんごは、丸いおだんごと比べて、モチモチなめらかでやわらかな食感。タレの風味も超絶品で何本でも食べられます。日本で一番おいしいだんごといっても過言ではありません。
また、店内では厳美渓の美しい風景を眺めながらだんごを食べることもできます。内装も風情がありますね。
さらに、厳美渓の近くには「サハラガラスパーク」があります。
ここはガラス工芸を楽しめるテーマパークで、世界各地のガラス工芸品が10万点以上展示されています。ちょっとしたお散歩におすすめです。
そして、岩手は野球の大谷翔平選手の故郷ということで、道の駅などに行くと、こういったモニュメントなどを見ることができます。これはエンゼルスの時のものですが、しばらくしたらドジャース仕様のものも何かできるのでしょうか? 楽しみです。
お土産でおすすめなのは、岩手県の盛岡市と奥州市でつくられる伝統工芸品である南部鉄器(なんぶてっき)です。江戸時代中期に誕生した伝統工芸品で、南部藩で作られていたことから南部鉄器という名前が付けられとされています。
南部鉄器の鉄瓶で沸かしたお湯は鉄臭さがなく、まろかなか味になると、国内のみならず海外のお茶愛好家などからもとても人気なのです。丈夫なので、手入れをすればまさに一生モノとして使える逸品です。南部鉄瓶は内側の鉄がむき出しのため、お湯を沸かすと鉄分が溶けだすので、お湯を沸かして飲めば鉄分も同時に補給ができ、貧血の方にもおすすめです。そして、南部鉄器の製品は鉄瓶だけではなく、鍋や風鈴、アクセサリーなども多数作られて商品展開しています。特に重厚な造りの風鈴の音は、とても透き通った荘厳で神秘的な音色なので愛用しています。
岩手の旅は、人も優しく穏やかな風土でとても癒されました。昨今のインバウンド需要の日本にあって、ゆったりと静かに観光したいという方には岩手はおすすめです。ありがとうございます。
次回は「ヨロン島」です。
お楽しみに。
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原稿提供元 アカデメイア