こんにちは。フォーチュン・カウンセラーのレイリィアスです。
今回は滋賀県大津市にある近江神宮(おうみじんぐう)です。
この近江神宮は、「神武天皇即位紀元2600年」を記念して、1940年に創祀された比較的新しい神社となっています。
近江神宮があるこの大津市は、飛鳥時代の667年に遷都された近江大津宮(おうみおおつのみや)という都があった由緒正しい土地です。
そして、その遷都を行った人物が、近江神宮の主祭神である第38代天智天皇(てんじてんのう)であり、そのまたの御名は運命開拓のご利益を持つとされる「天命開別大神(あめみことひらかすわけのおおかみ)」です。天智天皇は奈良時代の天皇で、645年に「大化の改新」を行った中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)のことです。
天智天皇は、戸籍の制定や土地制度の改革、そして国民教育として学校制度などを作りました。そのような実績から、歴代天皇の中でも別格の位置におかれています。そのため、神宮の創建は滋賀の方々のみならず全国崇敬者の悲願でもあったのです。
近江神宮を代表する朱塗りの美しい楼門。
2階建ての大きさの楼門は、近くで見ると迫力があり、近江神宮の桜の神紋が掛けられています。国内最大の湖の琵琶湖と比叡山からつながる美しい山々に囲まれた近江神宮は、かるた愛好者の方々にとっては「かるたの聖地/かるたの殿堂」とされている場所です。また、実写映画やアニメにもなった漫画「ちはやふる」の舞台としても有名になりました。
なぜ近江神宮がかるたの殿堂かというと、実は小倉百人一首の巻頭に天智天皇の歌が第一首目の和歌として詠まれているからなのです。
「秋の田の 仮庵(かりほ)の庵(いほ)の 苫をあらみ わが衣手(ころもで)は 露にぬれつつ」という歌です。
百人一首は、天智天皇から600年程の間に詠まれた、当時の代表的な歌人の秀歌の中から選ばれたトップ百選です。境内には百人一首に選ばれているそれぞれの歌が飾られています。
朱色の楼門をくぐると、正面には堂々とした外拝殿があり、その奥に内拝殿、さらに奥に本殿があります。なんだか荘厳な雰囲気が漂っています。
近江神宮は、楼門を中心に外拝殿を囲むように回廊が広がっています。
このように、外拝殿、内拝殿、本殿が回廊で繋がっているかたちは「近江造り(又は昭和造り)」と呼ばれていて、国の重要文化財になっています。また、外拝殿は大きな絵馬掛け所やおみくじの結び縄などがあり、重厚な造りで見ごたえがあります。
そして、拝殿周辺には日時計や火時計、水時計(漏刻)などの時計があります。
日本で初めて「時刻」の制度を作ったのが天智天皇ということで、近江神宮は時計メーカーからの崇敬も集めているそうです。そして6月10日が時の記念日になったのも、天智天皇が時の祖神として崇められていることに由来しているそうです。天智天皇は日本書紀に「初めて漏刻を用いて鐘鼓を鳴らし、時を知らされた」と記録されています。日本書紀に記されているその日を太陽暦に換算すると6月10日になるとのことで、近江神宮では、毎年6月10日を「時の記念日」として、「漏刻祭」が開かれるそうです。
こちらはスイスのオメガ社から寄贈された漏刻を再現した水時計です。
上から順番にサイフォンの原理を利用して水が一定の速度で一段ずつ下がりながら満たしていき、一定の速度で水位があがることで矢が浮きあがり、目盛りを読めるようになっています。この漏刻では、1目盛りで10分を示すようになっているとのこと。なるほどです。
また、時計業者が寄進した奉納品が設置された時計博物館も建てられています。
一階が時計館、そして二階が宝物館になっていて、入館料は300円ほどです。
近江神宮内の近江勧学館では競技かるたの全国大会も行われています。全国から人が集まり、正月には「かるた名人位・クイーン位決定戦」なども行われ、1月の中頃には新年恒例のかるた初めの行事「かるた祭・かるた開きの儀」が行われるそうです。
近江神宮の御朱印はこちら。
天智天皇の近江神宮は四季折々に美しい境内なので、いろんな季節の魅力を味わうことができます。京都などと比べて比較的空いていたので落ち着いて参拝ができ、ロマンを感じることができました。ありがとうございます。
次回は「護王神社」です。
お楽しみに。
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原稿提供元 アカデメイア