こんにちは。フォーチュン・カウンセラーのレイリィアスです。
今回は京都宇治市にある「宇治上神社(うじがみじんじゃ)」です。
宇治は平安貴族たちの別荘として古くより親しまれてきた土地です。
宇治上神社は、明治時代以前までは宇治神社と共に「宇治離宮明神(八幡宮)」と称され、「離宮下社(宇治神社)」に対して「離宮上社」とも呼ばれていたそうです。1886年に独立して現在の宇治上神社となりました。ユネスコの世界遺産に「古都京都の文化財」の1つとして登録されています。境内がわりと小さいことから、「世界一狭い世界遺産」と称されることもありますが、平安時代から続く大変格式の高い神社であり、なおかつ神社建築として日本最古の歴史を誇ります。
宇治上神社は古来より、貴族はもとより庶民からも宇治の産土神として広く信仰されてきたと伝えられています。平安時代後期に建てられた本殿と、鎌倉時代に建てられた拝殿は国宝にも指定されています。朝日山のふもとに佇む宇治上神社は、美しい自然に囲まれ癒しの雰囲気を醸し出しています。
御祭神は応神天皇の皇子である菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)、第15代天皇・応神天皇(おうじんてんのう)、第16代天皇・仁徳天皇(にんとくてんのう)です。
菟道稚郎子は幼い頃から学問に秀でて、経典をはじめとするさまざまな事柄に精通するような博識で聡明な方だったようです。そんな才能に優れた菟道稚郎子の有難い御神徳を授かれる宇治上神社は学問の神様としても信仰されていて、合格祈願や学業成就などのパワースポットとしても人気があるそうです。また、学業以外にも縁結びや安産、勝負運、商売繁盛にも御利益があるそうなので、参拝者が途切れることはありません。
宇治上神社の見どころは、なんといっても国宝の本殿と拝殿です。
こちらの拝殿は現存する最古の拝殿で、鎌倉時代初期に再建され、平安時代の貴族の住宅様式である「寝殿造」となっています。なんとも優雅な佇まいですね。
拝殿の前にある円錐形に盛られた砂は「清め砂」です。
清め砂は9月1日に行われる八朔祭(はっさくさい)の時に氏子さんたちの奉納によって造られ、1年間盛られ続け神社を清めています。
ちなみにこの清め砂は授与所で購入することも可能で、自宅や事業所などのお清めに使えるとのこと。正月などの祭りごとの際には、この砂を撒いてお祓いするそうです。パワーがありそうですね。
境内にある樹齢300年にもなる欅(けやき)。
幹周り4.8メートル、樹高27メートルで、宇治銘木100選にも選ばれている御神木です。
霊力がありそう。
かつて、お茶の町である宇治には、いたる所に名水が湧き出していたそうです。そんな宇治には7ヶ所の湧き水「宇治七名水」がありましたが、そのうちの6ヶ所は失われてしまい、こちらは現存する唯一の桐原水(きりはらみず)です。ほかの宇治の湧き水は枯れてしまったのが残念ですね。境内の桐原水は、飲むことはできませんが、お参りするために手を清める際の「手水舎」として使われています。
宇治上神社の境内には、「岩神」が2つほど置かれています。こちらの岩は、昔、お社があった社跡を示す目印です。日本の習わしでは、お社があった神聖な場所には人が踏み込んだりしないように、大きな石などを置いて敬っているそうです。
岩神様の上には小さな小石がたくさん置かれていますが、これは願いごとを込めた小石が無事落ちなければ願いが叶うとのことで積みあげられているそうです。
拝殿の奥にある本殿は平安時代後期に建てられたもので、国宝に指定されています。
2004年に行われた調査によると、宇治上神社の本殿は1060年頃に建立され、現存する国内の神社で最古の神社ということが判明したそうです。歴史の重みを感じますね。
左殿・中殿・右殿の内殿三棟を覆屋で囲んでいる特殊な形式も見応えがあります。その身舎の扉には、建立当時の絵画が遺されているそうです。
本殿の内部には、左殿に兎道稚郎子命が、中殿に応神天皇が、右殿に仁徳天皇が祀られています。
鎌倉時代後期建立の摂社(せっしゃ)である春日神社(かすがじんじゃ)は重要文化財です。
御祭神は武甕槌命(たけみかつちのみこと)と天児屋根命(あめのこやねのみこと)です。
宇治上神社には春日神社以外にも住吉三神(すみよしさんじん)を祀る住吉社(すみともしゃ)、武内宿禰神(たけしうちのすくねのかみ)と神功皇后(じんぐうこうごう)を祀る香椎社(かしいしゃ)、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)を祀る武本稲荷社(たけもといなりしゃ)、市杵島姫命(いつきしまひめのみこと)を祀る厳島社(いつくしましゃ)などの摂末社が祀られています。
社務所には、御朱印やお守りなど、学業成就・開運厄除・交通安全・縁結び・安産などにご利益のあるさまざまな種類豊富な授与品が用意されています。
宇治上神社は「うさぎ」がモチーフになっていますが、これは「宇治」という地名が、かつては 「うさぎのみち=菟道」と書いて「うじ」と呼ばれていました。そのご縁で、お守りやおみくじには「うさぎ」が描かれいるのだとか。昔は周辺の野山にウサギが生息し、神様の使いとして大切にされていたそうです。御祭神である菟道稚郎子の御名前も、地名の「菟道」にちなんだものと考えられているそうですよ。
中におみくじが入っているうさぎのおみくじはとても可愛らしく、カラーバリエーションも豊富なので、好きな色を選んで飾っておくのもおすすめです。
また、宇治上神社には通常神社にある絵馬がないのですが、その代わりに、願い事を書き込み奉納する願い人形(ねがいひとかた)というものがあります。人形(ひとかた)または形代(かたしろ)と呼ばれ、古くから親しまれているもので、願い人形にひとつだけ願い事を書き込み、社務所に納め、願いが叶うよう祈願すると良いのだとか。素敵ですね。
そして、ここ宇治上神社は、実は御朱印の種類が豊富なことでも有名なのです。
なんと年間を通じて28種類もの御朱印が登場するそうですよ。すごいですね。
通常の御朱印のほか、春は「花」、夏は「紺碧」、秋は「紅葉」、そして冬は「雪うさぎ」を和紙で表現した季節限定の御朱印があるとのこと。また、季節によって用意されている和紙の種類も違うというから、全部集めたくなりますよね。リピート確定です。
宇治上神社は世界一狭い世界遺産といわれていますが、見どころがぎゅっと詰まった、何度でも来たくなる素晴らしいパワースポットの神社でした。ありがとうございます。
次回は「平等院」です。
お楽しみに。
©Excite Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
原稿提供元 アカデメイア