第47回
イヤなことがあった時、どう対処すればいい?
今回はイヤなことがあった時の対処法についてお伝えしたいと思います。
実はこれ、とっても「運」と関係しているんです。
あなたは、実際にイヤなことがあった時、どのように過ごしていますか?
好きな音楽を聴きますか?
おいしい物を食べますか?
推し活をしますか?
いずれにしても、それで気が紛れるなら大成功です。
自分の心が上がることを積極的に取り入れるのは、間違いなく大きな効果をもたらすでしょう。
とはいえ、そんなふうに上手に気分を切り替えられればいいのですが、一度気持ちがふさぎ込むと、心の中にどうしようもなく暗い闇が広がってしまうこともあると思います。
モヤモヤが続くこともあれば、心が痛くなったり苦しくなったり、凹んで何もできなくなったり、そのことばかりを考えてため息をついたり…。
「イヤなこと」の度合いによっては、心が不安定になってふいに涙があふれてきたり、メラメラと怒りがわきだすこともあるかもしれません。
好きなことをしたり別の何かに集中すれば、確かに一時的にイヤなことを忘れて気持ちがラクになるでしょう。
そうした時間を持てば持つほど、イヤなことに触れる時間が減りますから、気付けば気持ちが切り替わっていた…なんてこともあると思います。
シンプルに時間が解決してくれる場合もあります。
それで解決できることは、それ以上深掘りしない方が運も上昇するでしょう。
とはいえ、根本的には解決されないまま…ということも、問題によってはあるはずです。
心の奥にしこりが残ってしまうこともありますよね。
そんな時はどうすればいいのでしょうか?
もしかしたら、ちょっと心がズキッとするかもしれませんが、「素直に自分の心と向き合う」ということが、私は大切だと思っています。
あえて傷に触れないこと、自分の心を防御することが大切な場合もありますが、ぜひ一度、イヤな理由やイヤなことの原因を、しっかりと直視してほしいと思います。
自分が「なぜそれをイヤだと感じているのか」を直視すると、その答えが徐々に見え始め、やがてしっかり見えてきます。
自分と向き合うだけですから、そこに遠慮はいらないですし、本音を隠す必要もありません。
自分の汚い部分が見えてくることもあるでしょう。
でも、それを直視することにこそ、前進できるポイントがあるのです。
例えばその根本的な理由が、シンプルに相手に対する嫉妬だったり、羨望だったりすることもあるでしょう。
それを認めたくない自分がいて、その気持ちをごまかそうとして、さらに心に闇を抱え込んでいるのかもしれません。
時間をかけてもいいので、そういった自分のプライドもちゃんと受け止め、ぜひしっかりと自分の気持ちと向き合ってほしいのです。
その上で、「あんなことがあってイヤだった」とか「あの人は苦手」とか「あんな言い方はないよね」とか、自分がすっきりできる形で、傷ついた自分の素直な気持ちを吐き出していきましょう。
自分の素直な気持ちを認めた上で、口に出して吐き出すと、本当にすっきり度合いが違ってきます。
その時は泣いてもいいですし、怒ってもいいのです。
とはいえ、吐き出す場所は慎重になる必要があるでしょう。
おすすめは二つあります。
一つめは、ひとりきりの場所で吐き出すこと。
二つめは、本当に信頼できる人だけに聞いてもらうことです。
それ以外はお勧めしません。
なぜなら、それ以外で口外すると、どんな形でだれに伝わるか分からないからです。
自分の放つ言葉の影響力は意外と大きいと思ってください。
それが結局は自分を守るために有効です。
やみくもに他者を巻き込むと、思いがけないエネルギーとなって自分に返ってくる可能性が十分あります。
特に不特定多数の人が目にするSNSへの投稿は避けた方が良いでしょう。
あとは、イヤなことの原因が、「これ以上自分ではどうすることもできない」ということならば、考えるのをなるべくやめましょう。
自分の力の及ばないことについては、「自分の問題」として必要以上にとらえないことが大切です。
それは「相手の問題」という可能性も十分あるからです。
「そうできたらいいけど、それが難しいんだよね」と思うかもしれませんが、少しずつでも心がけていきましょう。
だって、自分ではどうすることもできないのならば、本当にどうしようもないと思いませんか? いつまでも引きずっていると、そのマイナスなエネルギーだけが増えていき、ほかのことにまで影響を及ぼしかねません。
そうなると、連動して「運」もダウンしてしまいます。
それでは困りますよね。
本来なら忘れたいイヤなことに引きずられて、運までダウンするなんて、すごくもったいないと思いませんか?
何といっても心の健康は「開運の基本」の一つです。
なるべく良い状態に保てるように意識することが本当に大切です。
あなた自身のために、やってみてくださいね。
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原稿提供元 アカデメイア