2月2日は2025年の節分の日。
節分を迎えるとその翌日3日は立春で、春が始まります。
とはいえ、季節はスイッチをオンオフするようにパチッと入れ替わることはありません。
「まだかな、まだかな」と不安になりながらも期待に胸を膨らませるというパラドックスに振り回され、心が不安定になりがちでしょう。
こんな時こそ自分の中の弱虫を追い払い、悪しきものを寄せ付けないようにしたいものです。
今回は、あなた自身を魔除けに仕立てる魔滅の秘術をご紹介します。
■魔と間
冬から春に変わる過渡期は、季節の変わり目ならではの不安と期待が入り交じります。
そのど真ん中となるのが「節分」と「立春」です。
節分は春が始まる前日、立春は春が始まる日です。
立春は二十四節気の1番目に当たり、新しい1年の始まりとされ、前年の大晦日に当たるのが節分になります。
節分で豆をまいて今年1年の邪気を払い、立春で新しい年を迎えるのです。
このど真ん中となる「間(ま)」は、「魔」に結びつけられ、悪しき「魔」を滅する「魔滅」が「豆」であるとされ、節分に豆をまくといわれています。
また、米、麦、きび、あわ、豆の五穀には、精霊が宿るとされています。
■豆
豆まきで用いられるのは「煎り大豆」が一般的ですが、「落花生」をまく地方もあるそうです。
「魔滅」の豆ですから、ナッツではなく豆科の豆であれば、どれでも魔除け効果が期待できると考えることもできるのかもしれません。
また、赤い小豆は血の色とされ、生け贄の代用として用いられることもあり、魔除け効果が高いといわれています。
小豆のあんこが入ったお饅頭をお供えし、それをあとからいただくことは、魔除けの儀式にも通じるでしょう。
≪魔滅の秘術≫
冬が終わり、春が本格始動するまでの過渡期であれば、いつでも行える秘術ですが、7日間連続の儀式と、11日目の仕上げまでの期間が必要です。
内容をさっくり説明すると、お手玉を作り、毎日お手玉をして、最後におしるこを作って食べる秘術になります。
(用意するもの)
・小豆 80〜160g程度
・手のひらサイズの小ぶりな巾着 2〜4枚
※市販の巾着を使わず、端切れ布でお手玉を自作してもOKです。
・三温糖 or 黒糖 120g程度(お好みで)
・塩 ひとつまみ
・水 1リットル
・鍋
・ざる
・ヘラなど
@1枚の巾着に小豆40gを入れて、小豆が飛び出さないように口をギュッと結びます。
これを、2つから4つ作ります。
「かます型」と呼ばれるお手玉の完成です。
https://www.otedama.jp/japan.html(日本のお手玉の会HP)
※巾着を使わずに自作する場合は、「かます型」「座布団型」「俵型」「まくら型」のどれを作ってもOKです。
作り方は「お手玉 簡単 作り方」でネット検索してください。
Aお手玉が完成したら、まずは1つのお手玉を投げて、右手と左手を行き来させます。
慣れてきたところで、2つのお手玉を投げ、右手と左手を行き来させます。
3つ、4つと作った場合は、3つ目を加え、4つ目を加えと、お手玉を上に投げながら、ぐるぐると回してください。
B動きが安定したところで、豆の音に耳を澄ませます。
C一定の音に意識を合わせながら、自分の中にある弱さやズルさなどの悪しき要素が滅して消えていくことをイメージしましょう。
心が落ち着いてきたら、1回のお祓いは完了です。
これを7日間続けます。
Dその翌日となる8日目から3日間、枕元や自分の机の上にお手玉を飾っておきます。
E3日間が過ぎた11日目にお手玉をほどき、中の小豆を取り出します。
鏡開きならぬ、お手玉開きです。
F小豆をよく洗ったら、砂糖と水で煮て「おしるこ」を作ります。
分量外の水と小豆を鍋に入れ、沸騰してから2分煮ます。
それをざるにあけ、湯切りします。
湯切りした小豆と水1リットルを鍋に入れ、再び沸騰させたらフタをして、弱火で30〜40分煮て、小豆をやわらかくします。
砂糖を加えて混ぜたらフタをして15分程度煮ます。
焦がさないように、ヘラなどでたまにかき混ぜましょう。
塩をひとつまみ加えて混ぜて、好みの固さになるまで煮て出来上がり!
Gおしるこを食べます。
自分の中に小豆の魔除けの力が浸透することをイメージしながら、ありがたくいただきましょう。
火の通し具合であんこにもなります。
お餅を添えてもいいでしょう。
人とシェアしてもOKですが、まずは自分が3口食べてからにしてください。
魔は己の中に巣食うもの。
魔が差さぬように、自分を祓い清めることが大事です。
それが叶えば、自然と外からの魔が寄りにくくなりますよ。