1.魔術師

今回は、明るくまぶしい印象を持っている「魔術師」のカードを読み解いていきます。

まず、絵柄に注目してみましょう。真っ赤なローブを羽織った青年が右手をふりかざし、これから何かを始めようとしている姿が描かれています。そして、テーブルの上に並んでいるさまざまな道具たち。周囲には真っ赤なバラと純白のユリの花が咲き乱れています。

このカードは「１番」のカードです。「物事のはじまり」を指し示すカードでもあります。
愚者のカード「０（ゼロ）」、すなわち何もない状態とは違い、「1.魔術師」に描かれている青年は、何かを始める第一歩となる「明確な意思」を持っています。その自分の願いや目的を叶えていくために、目の前のテーブルに並んだ「ありとあらゆる道具」を使いこなしていくのです。

このカードに描かれている青年は、頭が良く、知恵にあふれたとても魅力的な人物。
現実の人物に当てはめてみると、営業マンなどの「弁が立つ」人物を指し示すことが多いのですよ。ちなみに、青年の頭上に描かれている図形「レミニスケート（＝永遠）」は、青年の知恵や知識が無限にあふれてくることを表しています。

もし、出会ったばかりの彼の気持ちを占った時にこのカードが出てきたら、「あなたともっと話がしたい」、「前向きに関係を進めていきたい」と思っているでしょうね。すでに仲が深まっているのなら、彼はあなたといることでイキイキとした状態になるみたい。一緒にいると自分の意思がスムーズに伝わるし、自信を持って接することができるのでしょうね。「あなたをもっと夢中にさせたい」という彼の願いがチラリと見えることも…！

アドバイスカードとして読むなら、「テーブルの上の道具を使いこなせ」、すなわち、ありとあらゆる手段を駆使して願いを叶えようということ。そして何より大切なのが、「もっと明確な意思を持って物事に取り組みましょう」ということです。「絶対彼を手に入れるんだ！」という強くブレない願いを持ち続け、行動を起こせば、あなたの願いはきっと願いは叶えられるはずです。