こんにちは。フォーチュン・カウンセラーのレイリィアスです。
今回は「北海道5」です。
函館は、江戸時代末期に、鎖国の時代を終えて真っ先に開港した場所であり、異国情緒あふれる街並みが魅力的な街です。
函館山の麓にある元町公園は、函館ベイエリアを見渡せる場所で、素敵な穴場の夜景スポットになっています。この周辺には有形文化財に指定された洋風建造物などが並んでいるので、函館の歴史に触れながらの散歩におすすめです。坂が多いので歩きやすい靴で出掛けましょう。
この元町でひときわ目立つ気品漂う建物が旧函館区公会堂です。明治43年(1910年)に建てられた洋風建築の代表的建物で、内部には華やかな雰囲気の家具や調度品が展示されてます。函館大火によって焼失した住民の集会所を再建しようと、豪商の相馬哲平氏や住民からの寄付などにより完成しました。昭和49年(1974年)には国の重要文化財に指定されました。とてもエレガントでオシャレな建物なので、函館を代表するランドマークになっています。皇族が実際に利用したこともある2階の貴賓室は、外国製の壁紙や美しいシャンデリア、暖炉などが施され、とても高貴な雰囲気を醸し出しています。館内の装飾は外国人の指導を受けることなく、洋風建築物の視察などを通して造られた、和と洋の要素が融合した高い職人技術の結晶なのです。
2021年には耐震補強を含めた大規模な保存修理工事が終わり、その際、外壁が鮮やかな青灰色と黄色に塗り直され,2階大広間の床材には明治時代の柄が再現されています。
旧函館区公会堂では、公会堂の歴史や建物の特徴などを解説した館内展示のほか、明治当時のハイカラな衣装や艶やかなロングドレスなどを着用して異国気分を体験できる衣裳館も人気になっています。優雅な気分になること間違いありません。
また、1階大食堂にはカフェもあり、おいしいコーヒーがいただけて、売店では函館らしいお土産も販売しています。また、大広間や会議所事務室をイベントや発表会などで利用することもできます。
函館の元町にはレトロチックな旧北海道庁函館支庁庁舎や、函館市旧イギリス領事官などもあり、教会も複数あります。この周辺を散歩しているだけでも素敵なフォトロケーションに次々に遭遇できます。
こちらは函館聖ヨハネ教会です。
北海道の聖公会では最も古い歴史をもつ教会として1874年に建てられましたが、度重なる函館大火により再建を繰り返し、現在の建物は1979年に建設されました。
函館聖ヨハネ教会はレトロで優美な景観、そしてどの角度からも十字架が見えるといった、考え抜かれた設計になっています。四方に突き出た茶色の屋根は中世ヨーロッパの教会に見られる建築様式を取り入れ、上空から見ると屋根は十字架の形に見えるのです。函館山の山頂から、その印象的な十字型の屋根を見ることができるそうです。
2006年に新築した牧師館は函館市都市景観賞を受賞しました。
内部は11月~4月頃は見学できませんが、それ以外の時期は予約をすれば見学可能です。中はドーム型の造りになっていて、ステンドグラスから注がれる神聖な光を感じることができて素敵です。日曜礼拝や聖堂コンサートが年に2~3回開催されています。
そして函館のベイエリアに建つ人気観光スポットの金森赤レンガ倉庫(かねもりあかれんがそうこ)にやってきました。明治20年(1887年)、函館で最初の営業倉庫として開業した赤レンガ倉庫は、こちらもまた大火により一度は焼失しましたが、明治42年(1909年)に建築、再建されて現在の建物になりました。
その後、倉庫の外観はそのままに、1988年からビアホール、ショッピングモール、そしてイベントホールなどとして買い物や食事が楽しめる複合施設に生まれ変わったのです。
歴史を感じるレトロな建物群は、BAYはこだて、金森洋物館、函館ヒストリープラザ、金森ホールと大きく4つの施設に分かれ、そこに約50もの店舗が入っています。
食品やスイーツ、ガラス、オルゴールなど、函館らしいグッズや限定品も多く取り揃えているので、とりあえずここに来ればお土産には困りません。
港に面して並んでいる赤レンガの倉庫は、夜には建物がライトアップされ、昼間とはまた違った表情に。ロマンティックな風景を眺めながらディナーや、ゆっくり散策するのもおすすめです。
そして函館を代表する風景といえば、やっぱり函館山の夜景ですね。神戸の摩耶山、長崎の稲佐山と並んで日本三大夜景の1つで、ミシュランガイドブックにも三つ星として掲載されているそうです。
函館の市街地を一望できる標高334mの函館山の山頂にある函館山展望台へは、ロープウェイのほか、路線バスやタクシー、車で行くことができます。山麓には1時間前後のハイキングコースも整備されていて、四季折々の風景を楽しみながら歩くことができますが、山頂は夏でも冷えるので着るものに注意です。
かつては軍事要塞として重要な場所だった函館山ですが、約600種類の植物と約150種の野鳥が生息する恵まれた自然の宝庫です。
屋上展望台のほか、1階にロープウェイの山頂駅と待合スペース、2階にレストランやショップ、テイクアウトコーナー、3階にはティーラウンジがあります。雄大なパノラマや美しい夜景が楽しめるスポットとして函館に来たらマストで訪れたい場所です。
函館は、訪れたいスポットの宝庫です。そして海の幸もおいしいです。
ありがとうございます。
次回は、まだまだ楽しみ足りない函館の「北海道6」です。
お楽しみに。
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原稿提供元 アカデメイア