“幸せと癒しのフォーチュンレッスン"

第127回
修善寺2

こんにちは。フォーチュン・カウンセラーのレイリィアスです。
今回は「修善寺2」です。
まずは修善寺にある日枝神社(ひえじんじゃ)を参拝します。

恋愛の神様DX


日枝神社は修禅寺の鬼門にあたり、鎮守の山王社として弘法大師空海により創建されたと伝えられています。明治元年の神仏分離令によって分離されました。
御祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)で、夫婦円満・子宝に恵まれ、子孫繁栄や家内安全にご利益があるとされています。
鳥居をくぐると細い参道のまわりにはスギ、マキ、ケヤキなどの老大樹が一本ずつ並んでいます。とても見事な神域です。


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日枝神社には、2本の杉の根本が一つになっている樹齢800年以上といわれる「子宝の杉」があります。県の天然記念物に指定されている高さ約25メートルのイチイカシの巨木と、子宝の杉の間を通ると子宝に恵まれるという言い伝えがあるそうです。


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境内には、源範頼(みなもと の のりより)が幽閉されたとされる信功院の跡もあります。源範頼は、源頼朝の異母弟で、源義経の異母兄です。
範頼は源氏の総帥として平家討伐で大きな武功をあげましたが、のちに兄である源頼朝によって謀反の疑いで幽閉されてしまいました。その後、梶原景時(かじわらかげとき)の不意打ちに会い、防戦の末に自害したとされています。悲しい歴史ですね。


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御朱印はこちら。
また、日枝神社では、「玉依の花」と「丹塗り矢」に願い事を書いて、神社に結んで縁結んで子宝祈願する人も多いそうです。また、社務所では地元産の藁で一点ずつ手作りした数量限定の「一願成就お守り」も人気とのこと。


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温泉街の中心から少し外れ、修禅寺に対面した鹿山の麓にあるのは指月殿(しげつでん)という建物です。
伊豆半島で最古の木造建築物といわれていて、鎌倉幕府を開いた源頼朝の正妻の北条政子が修禅寺で暗殺された息子である頼家の冥福を祈り、菩提所として建立したものです。
数千巻の経文を寄進し菩提を弔ったといわれていますが、大半は散失してしまい、現存するものはわずか8巻で、そのうちの第23巻が静岡県指定文化財として修禅寺宝物館に置かれています。とても歴史を感じさせる建物ですね。


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堂内には釈迦如来座像(しゃかにょらいぞう)が安置されています。右手にハスの花を持つ「禅宋式」という珍しい様式の坐像です。数千巻の経文寄与や、釈迦如来座像などから北条政子の息子に対する祈りの想いが感じられて、なんだか胸が切なくなります。


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こちらは源頼家の墓です。頼家は父親の源頼朝の後を継いで、鎌倉幕府2代目将軍となりましたが、政争に巻き込まれ修善寺へ流されました。そして1204年に、祖父である北条時政の手で暗殺され、享年23歳という若さでこの世を去ってしまいました。


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源頼家の墓の近くに佇んでいるのは「源頼家 家臣 十三士の墓(じゅうさんしのはか)」です。鎌倉時代の史書「吾妻鏡(あづまかがみ)」には、頼家が暗殺された6日後に家臣らが主君の無念を晴らすべく謀反を企てたものの、挙兵前に露見してしまい、命を絶つこととなってしまいました。忠義の志を持った家臣たちの墓が静かに祀られています。


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こちらは源頼家の墓の前にある蓮の花の形をした「お伺い石」です。願いを込めてお伺い石を持ち上げ、軽く感じたら願いが叶い、重く感じたら願いは難しいと言われています。
もし重く感じてしまったら、指月殿の釈迦如来坐像に再度手を合わせると良いとのことです。


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伊豆最古の温泉といわれる修善寺温泉には、かつて7ヶ所の外湯がありましたが、一時は「独鈷の湯」だけになっていました。そこで、平成12年に昭和初期まで続いていた「外湯めぐり」を復活させるために、かつて修善寺川沿いにあった7つの外湯の一つである「筥湯(はこゆ)」を現在の場所に再建しました。
筥湯は源頼家が入浴中に北条氏の刺客に襲撃された温泉と伝えられています。
大きな内湯1つと洗い場だけのシンプルな浴場ですが、ヒノキ造りでとても香りが良い温泉なので、日帰り入浴としても気軽に楽しむことができます。

修善寺は、数奇な運命に翻弄された源氏一族の歴史を感じられる温泉地でもありました。
ありがとうございます。

次回は引き続き「修善寺3」です。
お楽しみに。