“幸せと癒しのフォーチュンレッスン"

第124回
甲斐国 一宮浅間神社

こんにちは。フォーチュン・カウンセラーのレイリィアスです。
今回は山梨県笛吹市の一宮町にある甲斐国 一宮浅間神社(かいこく いちのみやあさまじんじゃ)の前編です。甲斐国にある神社の中で最も古い歴史があり、伝統的で社格の高い神社として信仰されています。甲斐国一宮であることから「一宮浅間神社」や「一宮さん」とも呼ばれ、延喜式における明神大社です。
11代目の垂仁天皇(すいにんてんのう)が統治していた紀元前22年に、神山(こうやま)の麓に祀られたのがはじまりと伝えられています。その後、富士山の大噴火が起こった865年に、富士山の噴火を鎮める目的として三柱のうち木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)を現在の地に移して浅間神社(里宮)が創建されました。

恋愛の神様DX


石の第二鳥居です。細長い社号標には國幣中社浅間神社(こくへいちゅうしゃあさまじんじゃ)と刻まれています。国幣中社とは1871年に太政官布告により制定された社格制度における社格です。


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鳥居の先には随神門があります。
門の左右には御祭神を護る神様である、随身様が安置されています。
随神門の前には大きな絵馬がありますが、かわいく描かれている女性は御祭神の木花開耶姫命でしょうか。


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こちらの手水舎は木花咲耶姫にあやかり、「女神の井戸」と名付けられています。
神社の井戸水を御神水としていただきたい、という多くの人たちの要望に応えて、鎮座1150年の記念事業として、この場所を70メートル掘って作られた井戸です。


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甲斐国 一宮浅間神社の境内には安産や子宝に御利益を持ったさまざまな石が存在します。
拝殿のすぐ目の前にあるのが、「子持ち石」と「歯固めの石納所」です。
子持ち石は子授けや安産の御利益があり、母体に良い影響を与えると言われています。
お食い初めの儀式で使用する歯固めの石は社務所にあります。


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こちらには、男女のシンボルに見える2つの石「陰陽石」が置かれています。
陰陽石には夫婦円満の御利益があるとされていますが、「夫婦の仲が良くなることで子宝に恵まれる」という子授け成就の祈願場所にもなっています。
また、ほかにも拝殿の裏手には、富士山の形をモチーフにした「富士山石」などがあります。


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こちらが拝殿(社殿)です。拝殿は入母屋唐破風向拝造銅板葺で、奥にある本殿は入母屋向拝造銅板葺です。実は甲斐国一宮浅間神社の本殿は正面ではなく、横を向いています。
神様が富士山の噴火を正面から避けるために、富士山に対し90度横を向いているという事で、参道の左手(東向き)に建てられているそうです。
一宮浅間神社の御祭神は木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)です。
神話において火の中で出産した神様として知られているために、安産や子授け、子育てなどの子供の守り神として、とても強い御利益があるとされています。
また、良縁成就などの女性守護のご利益があると古くから信仰されています。


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本殿が見えます。本殿には樹齢200年を超えるといわれる御神木の「夫婦梅」があり、子授の梅と呼ばれています。樹が夫婦ということではなくて、育つ実が一つの花で二つの実を結ぶ珍種だそうです。そのため古来より御祭神の御神徳による子授けの霊験があると信じられ、子宝が授かると云い伝えられていることから、遠方からも多くの参拝者が訪れるそうです。花は1月頃から3月初旬まで咲いており、6月頃に夫婦の実をつけるそうなので、子授けのご利益を受けたい方はその時期に行かれると良いですね。


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「摂社 山宮神社」
一宮浅間神社の元宮にあたる山宮神社の本殿は、浅間神社の東南約2キロの先、神山の山麓に鎮座していて国の重要文化財に指定されています。御祭神は大山祇神(おおやまつみのかみ)と天孫瓊々杵尊(てんそんににぎのみこと)です。この二柱の御祭神は木花開耶姫命の父神と夫神です。
今回は本殿には行かなかったので、境内にある遥拝所でお参りします。


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こちらには「水みくじ」というおみくじもあります。おみくじを水で濡らすと文字が浮かんできます。


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社務所の前には絵馬が置かれた願掛け所が設置されています。
学業や安産、厄除けなど、それぞれたくさんの種類の絵馬があるので、願掛けしたい方にはおすすめです。

甲斐国 一宮浅間神社神社は、もともと富士山の噴火を鎮めるために建てられた神社ですが、安産や子宝の御利益を持つ木花開耶姫命が拝殿に祭られているため、安産祈願の神社として有名です。子どもを授かりたいと願っているご夫婦は、ぜひ一緒に参拝してみてくださいね。ありがとうございます。

甲斐国 一宮浅間神社には、ほかにも祠や石像があるので、次回の後編でそちらをご紹介します。お楽しみに。