こんにちは。フォーチュン・カウンセラーのレイリィアスです。
今回は神奈川県小田原市のある小田原城(おだわらじょう)です。
2006年には財団法人日本遊郭協会が定めた日本100名城に選ばれています。
城下町ごと「総構(そうがまえ)」と呼ばれる外郭で囲まれていたのが最大の特徴で、小田原城跡として、国の史跡に選定されています。
お堀端通りを進んでいくと、学橋(まなびばし)という名の橋があります。
赤い橋って、美しくてきれいですよね。
小田原城は3つの時代に築かれた城郭となっていて、初めて築かれたのは大森氏が小田原地方に進出した15世紀中頃のことと考えられています。
1500年頃には戦国大名の北条氏の居城となってから、関東の重要中心拠点として次第に拡張整備されていきました。その後、豊臣秀吉の侵攻に備えて城下を囲む総溝を造ると城の規模は日本最大の城郭として発展していきました。しかしその後、秀吉方に包囲網を敷かれ、最後には武田信玄や上杉謙信も落とせなかった難攻不落の小田原城も、秀吉によって落城したのでした。
江戸時代に入ると小田原城は徳川家康の支配するところとなり、その家臣の大久保氏を城主として迎え、城の規模は次第に縮小されていきました。そして稲葉氏が城主となってから大規模な改修工事が進められ、石造りの近世城郭として生まれ変わっていきました。その後、大久保氏が再び城主となり、小田原城は関東地方の防御の要として、また幕藩体制を支える大名たちの居城として、幕末まで役割を担っていったのでした。
お堀を渡った先にあるのが、二の丸正面に位置する「馬出門(うまだしもん)」です。
「馬屋曲輪(うまやくるわ)」へ通ずることからこの門の名前が付いたそうです。1672年に改修され、江戸時代末期まで存続し、2009年に復元されました。
関東で要衝となっていた小田原城ですが、明治3年には廃城となり、ほとんどの建物は解体されてしまい、残っていた石垣も大正12年の関東大震災によって崩れ落ちてしまいました。現在の小田原城は本丸、二の丸の大部分と総溝の一部が、国の史跡として指定され、本丸を中心に城址公園として整備されています。
銅門(あかがねもん)
馬屋曲輪から二の丸に通じる位置にあり、二の丸の正門にあたります。渡櫓門(わたりやぐらもん)、内仕切門(うちじきりもん)と土塀で周囲を囲む枡形門(ますがたもん)の構造になっています。とても美しいですね。
常盤木門(ときわぎもん)
常盤木門は本丸の正面にあたり、重要な防御拠点であったために、ほかの門と比べてとても大きく頑丈に造られていました。最後の砦、見るからにとても頑丈そうですね。
この門は古地図などの記録から、江戸時代初期から設けられていたそうです。
門の傍らには松が植えられていますが、常盤木とは常緑樹の意味です。松の木が常に緑色をたたえて何十年も生長することになぞらえ、小田原城が永久不変に繁栄することを願い、「常盤木門」と名付けられたそうです。
現在の常盤木門は、市政30周年事業として再建したもので、1971年3月に完成しました。
本丸の先にあるのが、小田原城のシンボルの天守閣です。
天守閣は1960年に市制20周年記念事業として総工費8千万円をかけて復興されました。3重4階の複合天守閣で、地上38.7メートル、鉄筋コンクリート造りになっています。天守閣内部には、小田原ゆかりの甲冑・刀剣・絵図や古文書などの美術工芸品の展示や、戦国時代から江戸時代の小田原城の歴史展示、そして歴史シアターやショップなどがあります。また、小田原市では2006年に天守閣の高さを基準とした高度規制を設け、天守閣の高さを超える建物の建築を規制しています。小田原城が長い年月をかけて育まれてきた歴史的景観を次の時代に受け継いでいくことを大切にしているのですね。
標高約60メートルの天守閣の最上階にある天守閣展望デッキからは相模湾などを望むことができ、絶好のビュースポットとしても人気です。
この日は天気も良かったので、きれいに輝く海を眺めることができました。
実は小田原城址公園には、豆汽車などの遊具がある「こども遊園地」があるので、ファミリーで一日楽しむことができるのです。小田原城では甲冑着付け体験で武者や忍者の着付けを楽しんだり、手裏剣打ち体験をしてみたり・・・お弁当を持って来てみたいですね。
小田原城のショップではこのような記念品なども手に入ります。
小田原城観光の後には小田原駅近くでうな重をいただきました。
ひさしぶりに食べたうな重は本当においしかったです。
小田原城は難攻不落の城として有名で、幅広い年代層で楽しむことができます。
春には桜が咲きほこるので、お城&お花見スポットとしてもおすすめの場所です。
ありがとうございます。
次回は「冨士御室浅間神社」です。
お楽しみに。
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原稿提供元 アカデメイア