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【第1回】
「運命の人」

よく、ちまたの占いで「運命の人」という言葉を聞きます。
また、kaowitchも占い鑑定の場で「私の運命の人はだれでしょうか?」とか「運命の人とはいつ出会いますか?」などと質問されることがあります。
ただ「運命の人」という言葉はきわめて抽象的です。

ちまたでよく言われている「運命の人」とは、結婚する相手なのでしょうか?
あるいは、劇的な(運命的な)出会いによって結びつく人なのでしょうか?
けれども、離婚を何度もした人や、大恋愛を何度もした人にとっては、おそらくその「運命の人」という言葉はピンと来ないでしょう。

kaowitchも運命的な出会い映画のような大恋愛を何度も経験したものですから、ちまたでよく使われている「運命の人」という意味にはピンときません。
また、いろいろな経験をしたからこそ、その言葉を安易に使いたくないという思いもあります。
ということで、今回はkaowitchが思う「運命の人」を語りましょう。

おそらく、その人が運命の人と思えるのは、出会った時ではなく、その人と数々の経験を重ねた後になってからでしょう。
また、占星術的観点からすれば、運命の人は、見えない宇宙のエネルギーに引き寄せられて、自分の選択とは関係なしに結びついた相手であり、むしろそれは宿命と言えるでしょう。
そう、宿命ということは、パズルがはめられたように、運命の人と自分は同じ時期良い時(運気)困難な時(運気)も訪れることになります。それは、その人の運命をすべて背負い込むことになるとも言えるでしょう。
いわゆる運命の人とは、嬉しいことだけでなく困難なことや大変なことも分かち合うことになるのです。

kaowitchは1年ほど前に14年連れ添ったパートナー(事実上の夫)を癌で亡くしました。
二人で生活を始めた時、14年後に2人にとって大きな危機が訪れることは知っていましたが、その時kaowitchは思いました。
14年後にどんなことが訪れても、2人で乗り越えたい」と…。
今、彼は天国に逝ってしまったけれど、2人で協力してその時を乗り越えたと、自信を持って言えます。
そして2人で困難な時を経験する過程で、深く愛され、また真の愛を与えたと実感しました。
kaowitchはその人を「運命の人」と思えます。

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原稿提供元アカデメイア