幸せと癒しのフォーチュンレッスン

第48回
こだわりではなく、執着を手放すと運が上向く

今回は「執着」について、お伝えしたいと思います。

そもそも執着っていったい何なのでしょうか......? 

執着とは、「ある事柄に心をとらわれて、そこから離れられないこと」をいいます。

例えば、大切な人や物を失うのが怖くて、必要以上にしがみついてしまうことってありませんか?
急に不安になって恐怖心が出てしまい、すがりつきたくなってしまう経験は、だれにでもあると思います。
これが「執着」です。
では、なぜそうなってしまうのでしょうか…?
それは、自分が大切だと思っている人や物を失うと、自分が「幸せになれない」、あるいは「自分の価値がなくなる」と思ってしまうからです。

でも、これは自分の思い込みです。
勝手に自分がそうなると思い込んでいるだけなのです。
こうしたネガティブな思い込み、つまり執着を手放さない限り、幸せを感じるのは難しいでしょう。
では、なぜそう思ってしまうのか。
突き詰めれば、それは自分に自信がないからかもしれません。

執着は重い波動を伴っているエネルギーです。
「恐れ」を伴う重いエネルギーが、運を高めてくれるはずがありません。


また、すでにいろいろなことを手にしているのに、「どうしてもあれが欲しい」という気持ちが強くなり、それが手に入らないことに苦しむ、ということもあるかもしれません。
本当は満たしてくれるものがたくさんあるのに、それ以上の何かに執着する。
そういったことも運をダウンさせる原因になってしまいます。
「ない」ものじゃなくて「ある」ものに目を向けることができれば、少しずつ気持ちが落ち着いてくるはずです。
たとえそれが手に入らなくても、失っているものはないのですから。


一方で、自分の思っていることが「執着」なのか「こだわり」なのか、分からないケースもあるでしょう。
この違い、説明できるでしょうか?

どちらもネガティブな意味合いを含んでいますが、「こだわり」にはポジティブな意味合いもあります。
なぜなら、こだわることで、より良いものを手に入れることもできるからです。
こだわりが自分のポリシーにつながったり、自分の価値観を肯定することにつながったりすることもあります。
ですが、こだわりが強すぎると、自分の心を縛り始めて不安やストレスを招くことになりかねません。
そうすると、プラスにもなり得る「こだわり」が「執着」になってしまうのです。
こだわりの延長に執着があるともいえますから、自分の心の動きをしっかり把握することが大切です。

「こだわり」と「執着」を見極めるポイントは、自分の気持ちの「重さ」です。
こだわりながらも楽しいと思える時、このこだわりが成功につながると自信を持って言える時、つまり心が軽い時は問題ありません。
ですが、こんなにこだわっているのに苦しいとか、このこだわりが本当に成功につながるのだろうかと不安に思う時、つまり心が重いと感じる時は、執着に変わっているといえるでしょう。


いずれにしても、重い波動を持っている執着を手放すことは、あなたの心を軽くするために大きな意味があります。
重い荷物を下ろした時の開放感を想像していただければ、きっと分かると思います。
重い荷物を持ったままではたどり着くのが難しかった場所にも、身軽になればすんなり行ける可能性もあります。
何よりも心が軽いと、気持ちが明るくなりませんか?
気持ちが明るくなると未来に光も見えてきますし、幸せも引き寄せやすくなります。
そんな人に運は味方するのです。