幸せと癒しのフォーチュンレッスン

第62回
八坂庚申堂

こんにちは。フォーチュン・カウンセラーのレイリィアスです。
今回は京都の「八坂庚申堂(やさかこうしんどう)」です。
庚申(こうしん)とは、60日に一度まわってくる庚申(かのえさる)の日を意味しています。

恋愛の神様DX


最寄り駅は、京阪電車「祇園四条」駅、または京都駅より市バスで「清水道」下車して徒歩3分くらいです。
朱塗りの山門を通るとすぐ境内があります。


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正式名称を大黒山金剛寺庚申堂といい、日本三庚申(東京・浅草寺、大阪・四天王寺)のひとつとされています。本尊は青面金剛(しょうめんこんごう)で、飛鳥時代に中国大陸から渡来した氏族・秦河勝(はたのかわかつ)が秦氏の守り本尊にしたと言われています。


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庚申信仰は道教の守庚申(しゅこうしん)が起源とも言われています。庚申の日の夜、人が眠っている間に体内にいる三尸虫(さんしちゅう)が体から抜け出し、寿命を司る天帝に罪(悪行)を告げ、寿命を縮めるという考えに由来しているそうです。そのため庚申の日の夜は三尸虫を出さないように徹夜し、善行を行うというものです。八坂庚申堂の本尊・青面金剛は三尸虫を食べるとも言われ、現在も徹夜で過ごす庚申待ち(こうしんまち)や一晩中火を灯す代待灯明(だいまちとうみょう)が行われているそうです。


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庚申堂で人気となっているのが、カラフルな「くくり猿」です。
くくり猿とは、手足をくくられて動けなくなった猿の姿の御守りです。
本来お猿さんは、よく動き回る生き物ですが、欲に走ろうとする心を戒めるために、手足をくくられ身動きができない姿をしています。


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欲を我慢し、心をコントロールできるアイテムとして大人気で、願い事を書いて奉納するか、持ち帰ってお守りにしても良いとのこと。くくり猿は1体500円です。
欲をひとつ我慢して本尊に奉納すれば願いを叶えてくれるそうです。


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本殿にはたくさんのくくり猿と一緒に「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿がいます。この三猿は庚申様(青面金剛)の使いとされ、その意味は「目と耳と口をつつしみ、厄を避ける」という教えが込められているとのこと。


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また、一年に6回ある庚申の日には庚申堂でコンニャク焚きが行われるそうです。開祖である浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)が、父親の病気平癒祈願のためにコンニャクを捧げたところ治ったことから、コンニャクが振る舞われるようになったとのことです。病気平癒のコンニャク封じが有名で、頭痛、腰痛、神経痛などにご利益があるそうです。


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そしてこの庚申堂は京都、東山のシンボル「八坂の塔」のすぐ近くにあります。
京都といえばこの風景。正式名は「法観寺」で臨済宗建仁寺派の寺院です。その昔、聖徳太子が、如意輪観音(にょいりんかんのん)様からの夢のお告げによって建てたといわれています。


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五重塔は重要文化財に指定されていて、本瓦葺5層、方6メートル、高さ46メートルの和様建築です。創建以来幾度も災火により焼失しましたが、その都度再建され、現在の塔は1440年に足利義教(あしかがよしのり)によって再興されました。


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八坂庚申堂は京都の東山にある小さなお寺ですが、三猿&くくり猿の霊力により、「猿結び=縁結び」の御利益が得られる願い事が叶うパワースポットとして、とても多くの参拝者がいました。写真映えする撮影スポットとしても人気です。
ありがとうございます。

次回は「三十三間堂」です。
お楽しみに。