幸せと癒しのフォーチュンレッスン

第101回
東本願寺

こんにちは。フォーチュン・カウンセラーのレイリィアスです。
今回は京都の東本願寺(ひがしほんがんじ)です。
東本願寺は浄土真宗(じょうどしんしゅう)の宗派の1つである真宗大谷派(しんしゅうおおたには)の本山寺院で、正式名称を真宗本廟(しんしゅうほんびょう)といい、西本願寺と区別して一般的に東本願寺と呼ばれています。御本尊は阿弥陀如来です。

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真宗大谷派の開祖、親鸞聖人(しんらんしょうにん)の教えを守り、伝えるために建てられた東本願寺は、歴史の中で数多くの複雑な背景がありました。


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東本願寺には、烏丸通沿いに阿弥陀堂門、御影堂門、勅使門、玄関門という4つ門があります。こちらは阿弥陀堂門(あみだどうもん)です。ぐるっと巡ると敷地も大きいことがわかります。


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こちらは「京都三大門」のひとつにも数えられる御影堂門(ごえいどうもん)です。
東本願寺御影堂門は1911年に再建され、2019年9月30日に国の重要文化財に指定されました。
実はこの美しい欄間も単なる装飾ではなく、耐震構造になっていたそうです。正面21メートル、側面13メートル、高さ27メートルという圧倒的なスケール。そのため、2008年から行われた耐震調査では、文化財に指定・登録されている木造建築の山門の中で日本最大級の高さであることが確認されました。
楼上には東本願寺の正式名称「真宗本廟」の額が掲げられています。
まずは入るときからその大きさに驚かされてしまいます。


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朝のお勤めの合図や、法要などが勤まる前に撞かれる「撞鐘」です。現在の撞鐘は、 2010年におよそ400年ぶりに新調されたものだそうです。きっと荘厳な良い音が響くのでしょうね。


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京都には西本願寺と東本願寺がありますが、これにはいろいろと複雑な事情があり・・
もともと本願寺は、1272年に覚信尼(かくしんに)が東山に建てた大谷廟堂(おおたにびょうどう)が前身です。その後、覚如(かくにょ)というお坊さんになってから本願寺と名付けられました。
そうして、1591年に豊臣秀吉が堀川六条(ほりかわろくじょう)という場所をお寺に寄付して本願寺を整備していきましたが、1602年に教如(きょうにょ)というお坊さんが、今度は徳川家康から烏丸七条(からすましちじょう)に敷地を与えられて東本願寺を建てました。
これにより、西本願寺と東本願寺に分かれてしまったとのことです。
豊臣秀吉や徳川家康の駆け引きに巻き込まれるなど、さまざまな思惑が絡み合い、分裂した事情はいろいろと複雑だったようです。まぁ、これは宗教あるあるですね。


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親鸞聖人の像を安置してある御影堂(ごえいどう)は、正面の幅が76メートル、奥行きが58メートル、高さが38メートルあり、堂内の畳は927枚と破格外の大きさになっています。奈良にある東大寺大仏殿(とうだいじだいぶつでん)よりも大きい世界最大級の木造建築ということです。柱も大きい。


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1603年には阿弥陀堂(あみだどう)、1604年に御影堂(ごえいどう)が完成し、その後4度の火災のたびに再建。現在の建物は明治時代の1895年に完成したものです。美しい木造の建築に時間を忘れそうです。


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御影堂と本堂の阿弥陀堂への渡り廊下には、女性の髪の毛と麻を原料として編まれた綱である「毛綱」が展示されています。
御堂再建のために大きな木を運搬する際、引き綱が切れるなどの事故が多かったと言われていて、丈夫な引き綱が必要でした。当時全国から53本もの毛綱が寄進され使用されていたそうです。その中で最も大きなものは、長さが110メートル、太さ40センチ、重さ約1トンとも言われ、その一部が境内に展示されています。
何度も火災に遭いましたから、相当な量の髪の毛が使われていたことがわかります。


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重要文化財の阿弥陀堂(あみだどう)は、御影堂の南に並立し、正面52メートル、側面47メートル、高さ29メートルあります。1895年に再建されました。
東本願寺からは京都タワーが見えます。
阿弥陀経の世界が表現された厳かな内陣は、天井から柱まで金色の装飾が目を引きます。御本尊の弥陀如来の左右には、法然上人をはじめとする七高僧や聖徳太子の御影像が掛けられています。


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東本願寺はさまざまな苦難をくぐり抜けてきた歴史がありました。
その壮大なスケールの美しい木造建築は京都に来たら必見です。
ありがとうございます。

次回は「五所神社」です。
お楽しみに。