世間に普及している星占いでは、ほとんどの場合、誕生日による
太陽の位置だけを判断材料にしています。
しかし、本格的な西洋占星術では、
太陽、
月、
水星、
金星、
火星…など
太陽系のすべての天体配置を活用してもっと詳しく占います。
今回のテーマの「
年齢域」というのは、私たちの意識の中心軸が成長具合(年齢)やそれに伴う環境の変化と共に段階的に目覚め、シフトしていく、という考え方のことです。
これが意外に占星術のツボというか、なかなか重要な要素なのです。
シフトしていく順番は、天体の公転周期の早い順、または地球からの距離が近い順に、
月→
水星→
金星→
太陽→
火星→
木星→
土星→
天王星→
海王星→
冥王星 となります。
個人差は別にして、おおまかな目安は次の通りです。
最初の
月は、生まれてから7歳くらいまでの乳幼児期の意識。
次の
水星は、小学生、中学生の学童期の意識。
金星は15歳〜20代前半くらいまでの思春期、青年期の意識。
太陽は20代後半〜30代半ばくらいまでの社会的自立の時期。
火星は30代半ば〜40代の社会活動で身も心も盛んな壮年期や中年期。
木星は50代〜60歳くらいまでの人生にゆとりが出てくる実年期。
土星は60歳以降の老年期…という具合に変遷していくわけですね。
ちなみに、
天王星や
海王星、
冥王星は、現実や日常から大きく離れた特殊な状況下での意識に該当します。
シフトするといっても、以前に目覚めた天体の影響が全くなくなるわけではありません。
それに積み重なっていく、という感じなのですが、この「
年齢域」の考え方を用いると、その人のそれぞれの天体の状態で、年を重ねるにつれてどう変化していくのかが分かるのです。
たとえば、ある人のケースですと、幼児期に影響力の大きい
月が射手座にあって、とても快活でやんちゃな子供だった。
それが小学生になると、
水星が乙女座にあるために、ぐっと注意深くなって繊細で控えめなタイプに変化した。
金星は蠍座にあるので、高校生になると恋愛や人間関係に深刻に悩みやすいタイプになり、大学生のころまでは本当に信じられる人としか付き合わなかった。
でも、就職して2〜3年経ってある程度一人前になりかけたころから、
太陽は天秤座にあるため、社交性を身に付けて、他人の視線を意識してスマートに振る舞えるように変化した…。
それが今現在だとしても、
火星は射手座にあるので、今後はまた子供のころみたいに思い切ったチャレンジをする自分になっていくのかも…。
そして、もっと年を取って自分の子供も大きくなるころには、
木星は山羊座にあるから、もう一度真剣に仕事で頑張ろうとしていたり、ほかに社会貢献する道を見つけているのかな…? という具合に、人生のストーリーが何となく見えてくる感じですね。
自分のことだけでなく、今のあの人はこうだけど、今後こんなふうに変わる可能性がある、ということが見えてきます。
また、子供のころは今と全然違っていたかも(でも、どこかに根深く残っているはず)、ということも見えてくるわけです。
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